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追悼、レヴィ=ストロース
マカピーです。フランスの人類学者のレヴィ=ストロースが100歳で大往生されたことを知り、少し本筋からそれますが、書いてみることにします。30年も前の学生時代に、『野生の思考』などを辞書を引きながら読んで、ゼミで発表したことを思い出します。レヴィ=ストロースは、美術愛好者としてその著書の中でも多く言及していますが、私の知る限り、残念ながら、先史岩面画について何かを述べた箇所はないようです。しかし、美術を理論的に考察している文章から、私も大いに影響を受けて、論文に引用したりして、いっぱしのレヴィ=ストロース読み、であるかのように装っていた時期もあったように覚えています。
下の写真は、ブラジルのマト・グロッソ州にあるフェラズ・エグレージャという遺跡の作品で、これを見るために近くの村に滞在していたときに、ボロロの人々に出会いました。少し離れた集落に住んでいるが、サッカーをするために、チームでトラックの荷台に乗ってこの村にやってきたとのことでした。ボロロの人々はまさに『悲しき熱帯』に登場してくる、主役級の存在であり、レヴィ=ストロースがかつてフィールドワークをした地域にいることを感慨深く思いました。 写真の作品は、高温多湿のジャングルの中にある遺跡ですが、彩画がよく保存されています。ブラジル出身でフランスで活躍しているアゲダ・ヴィレーニャ・ヴィアルという研究者が、そのフランス人の夫で洞窟壁画専門家であるドゥニ・ヴィアルとともに発掘していた遺跡の上の岩面に発見されたもので、層位のとの関係は難しい問題ですが、抽象的な形態が鮮やかです。 今日は、ほとんど無関係ですが、ブラジルの岩面彩画を見ることで、私なりにレヴィ=ストロースを追悼しました。
by rupestrian
| 2009-11-05 12:52
| 先史岩面画
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