世界各地の先史岩面画に関心を抱く皆さんとの情報交換を行う場です。
by rupestrian
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2009年 11月 04日 ( 1 )

風景につつまれて

マカピーです。中国から帰ってきてまだ1週間、日常には戻りつつも、余韻をたのしんでいます。もちろん、これまで見たこともないような作品を眼前にできたことが一番のよろこびですが、同時に、作品を取り囲む風景の中に、自ら身をひたしたことも、忘れられない体験です。先史岩面画は、もちろん、今回の中国でも、元あった位置から切り離されて、博物館などに鎮座しているものもありましたが、本来はそれが制作されたまさにその場所にあり続けていることにその本質的な存在意義があるのであり、もちろん、時間の流れの中で、緑が少なくなったりと景観は変わっていることでしょうが、作者たちがこの風景につつまれて線を刻んだのだ、と実感できることが大切だと、私は思います。先史岩面画のある場所は、発見された洞窟などを除くと、現在では乾燥化して、人里離れたところが多いのも特徴です。そのため、到達するだけでも困難なところもありますが、その分、そこに至ったときのよろこびは大きいものがあり、また、普段は見ることのできない風景に接することができることも、調査の楽しみの一つです。下の写真は、内蒙古自治区烏海市近くの卓子山遺跡群の中の「苦菜溝(クカイゴウ)」遺跡の様子であり、左右に岩壁が伸びて奥に向かっている様子が印象的です。参加者の中には、映画の『インディ・ジョーンズ』の中に迷い込んだようだとの感想もありました。この写真では、皆さんが右の岩壁で調査しており、前景には、中国人のガイドさんと案内担当者が後ろ姿で写り、、そして、一番近くで、何とこんなところまで電波が来ているのか、携帯で話しているのが、5日間お世話になった運転手です。
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by rupestrian | 2009-11-04 17:03 | 先史岩面画