世界各地の先史岩面画に関心を抱く皆さんとの情報交換を行う場です。
by rupestrian
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2010年 01月 25日 ( 1 )

サハラ砂漠の花

マカピーです。そろそろ1月も終わりというのに、今年になって、まだ2度目の投稿です。もはや風前の灯火ですが、細くとも長くやっていければと願っているところです。
昨夜は、NHK教育テレビの「ETV特集」で、昨年5月に放送された、サハラ砂漠の先史岩面画遺跡の番組の拡大90分版が放送されました。ご覧いただいた方も多いかと思いますが、まあ、出演者としては、手放しでは喜べない内容ではなかったかと考えているところです。遺跡に至るまでの道行きが長く扱われていて、それはそれで、一般的にも興味深い内容だったかもしれませんが、研究者としては、その時間に作品を紹介していただいた方がよかったのではないかと思いました。とはいいつつ、下の写真は、番組でも取り上げられた砂漠の花であり、まあ、あまりにも珍しく、かえって凶兆ではないかというおそれもありますが、こういうものに出会えるというのが、フィールドワークの醍醐味でしょう。
遺跡の作品の前では、出演者3人で様々なことを語り合ったことを思い出します。番組で使用されたのはその一部であり、もっと良いことを言っていたはずとも思いますが、それは制作者の取捨選択ですから、出演者としては何も主張できないのが残念です。とにかく、NHKの方針として、放送前に番組を、出演者を含めて部外者に見せないということで、何も介入できません。有識者の監修も求めず、それだけ、自信があるのかもしれませんが、単なる素材にすぎないともいえる出演者としては、どういう扱いをされるのか、不安なところです。今回の放送では、洞窟内部の記念写真にラスコーという字幕が出ていましたが、もちろん、ペシュ=メルルの間違いであり、勘違いによるケアレスミスも、事前に外部のチェックを受ければ、客観的な目から見つけやすくなるでしょう。
番組の評価に関しては、それこそ視聴者それぞれの判断にゆだねなければなりませんが、先のNHKスペシャルよりは、改善されているところもあるでしょう。用語に関しては、「岩絵」は使わないようにして、一度だけですが、字幕で「岩壁画」「岩面画」が紹介されたのは、評価できるでしょう。古代エジプト文明との関連づけも、かなり薄められていますが、まだまだ残っていて、まあ、同じ制作者の作品ですから、異なった視点を求めるというのも無理なところでしょう。他にも、まだまだ指摘すべき事は満載な気もしますが、それはまた次の機会に譲りましょう。
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by rupestrian | 2010-01-25 14:20 | 先史岩面画