世界各地の先史岩面画に関心を抱く皆さんとの情報交換を行う場です。
by rupestrian
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カテゴリ:先史岩面画( 66 )

泳ぐ人

マカピーです。しばらくこのブログの更新ができませんでしたが、ずっと、エジプトの論文に没頭していたためです。ようやくめどが立ち、やっと書くことができます。といっても、内容はやはりエジプトで、下の写真は、フォッギーニという2002年発見の遺跡にある「泳ぐ人」です。これも手形に重ねがきされていて、手形より後に制作されたことがわかります。先史岩面画では、人物像なども横位置や、上下逆に描かれることもありますが、これはやはり、腹部を下にしたポーズであることは認めなければなりません。ただし、見たままに「泳ぐ人」と解釈するのはいかがなものでしょうか。現在の世界でも、体を大地に打ちつけて祈る人々もおられますし、必ずしも水に結びつける必要はないのではないかと思います。あるいは、現在の我々には想像もつかない、このポーズの意味があったかもしれませんし、先史美術の解釈の困難さを教えてくれます。まあ、「砂漠」に「泳ぐ人」というミスマッチな感じに、インパクトがあるのかもしれません。先のテレビ番組に登場したフランスのル・ケルックは「泳ぐ人」を古代エジプト文明の「死者」の図像と結びつけて解釈しようとしていますが、あまりにも無理があるのではないか、と私は考えています。皆さんはどうお考えでしょうか。なお、ずっと書いていた論文は、作品を紹介するのが主眼であり、それを想定される年代順に並べただけのものです。それで、解釈には深入りしてないことを、あらかじめお断りしておきます。
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by rupestrian | 2009-09-07 20:30 | 先史岩面画

重ねがき

マカピーです。まだまだエジプトの論文に苦しんでいます。下の写真は左の小さな画像と同じものですが、手形の上に赤色と黄色の人物像5体が描かれて、フォッギーニという問題になっている岩陰遺跡の代表的な作品部分です。「重ねがき」というもので、先史岩面画によく認められる独特なものですが、なぜこんなことをするのか、というのは非常な難問で、また、この場でも議論したいと思っております。今回の論文では、現場で観察した「重ねがき」の前後関係をもとに、多彩な作品群のどれが古いか新しいかを判断しているわけです。これも、どういう方法意識で前後関係を判断するのかと、つっこまれると辛いところですが、まあ、一つの分類を試みていると考えていただいてもいいでしょう。何しろ、手形だけで1,000個以上、全作品数はまだ埋まっている部分もあって、見当もつかないという、世界的にも珍しいほど、作品が密集している遺跡ですので、まずは整理しようとしているところです。それだけでも、結構たいへんなことで、苦闘している、その逃避に、このブログも利用している次第です。
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by rupestrian | 2009-09-03 17:40 | 先史岩面画

洞窟壁画の解釈

マカピーです。先にも書きましたが、レポートのメールによる提出が先月末に締め切られ、平均5,000字の文章を27名分、ずっと読んでいて、昨日はブログも更新できませんでした。成績も提出し、やっと、自分の論文に集中できます。
集中講義の受講者は、美術史を専攻する学部生が主体で、あと、美術史の院生もいて、さらに、文学部の他専攻の学部生や、法学部の学生もいました。集中講義は、山形の飛島から戻って休む間もなく、8月3日から7日まで5日間にわたり、「洞窟壁画の解釈」という主題ものと、私も、今考えていることなど、存分に話すことができました。レポートは授業期間中も随時提出していただいていて、今月末に最終レポートを出してもらったものです。ほとんどは、自分の目で作品を見つめて、自分の言葉で考えようとしている読み応えのあるレポートで、私も学ぶところが多くありました。洞窟壁画に関して、既に30年近くも研究しているわけで、そんなに華々しい成果も得ていないのですが、しかし、若い皆さんに思い切り語って、それに手応えのあるレスポンスを得ることは、大いなる喜びです。
個々のレポートの内容にふれるスペースもなく、抽象的なお話しにとどまっていて申し訳ありませんが、今日の感想ということでご容赦ください。下は、転載許可をいただいているデータベースからの画像で、スペイン・アルタミラ洞窟、大天井画の「牝シカ」です。
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by rupestrian | 2009-09-02 16:48 | 先史岩面画

京王線の中吊り広告

マカピーです。メンバーの「徳之島さん」(仮名)から、下のような写真を送っていただきました。京王線の中吊り広告だったそうで、乗客の白い目にもめげず、シャメしていただいたようで、ありがとうございます。事前に許可を取ることなく転載する身勝手をお許しください。アートディレクションが日比野克彦さんということで、「徳之島さん」のご指摘通り、エジプトの砂漠の先史岩面画からインスパイアされたものと考えられます。メンバーの皆様はご存じのとおり、私もエジプトに日比野さんと同行していて、このアーティストが作品を前にして、何枚も何枚も絵を描いていたのを見ておりました。先の5月の放送では、そういう場面が全く現れず、日比野さんは何しに行ったのかという感想もありましたが、こういうかたちで生かされたのなら、それはそれでよかったのではないかと、ほっとしております。なお、11月の90分版では、日比野さんの制作風景もふんだんに登場するとのことです。
まあ、とにかく、どんなかたちにせよ、先史岩面画が人々の目に触れるのはありがたいことであり、そういう方々がこのブログにも、訪れていただけるよう、これからもできるだけがんばって更新してゆきたいと思っております。
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by rupestrian | 2009-08-31 17:39 | 先史岩面画

エジプトの論文

マカピーです。社長さん、コメントいただきまして、ありがとうございます。あの写真は、やはり、撮影効果をねらって、チョークを充填したものであり、もちろん、認められない行為です。最近では、刻線内の残存成分も分析の対象となっていますので、拓本も、影響を与えるので、作成すべきではない、ということは、私自身は何度も言っていることですが、なかなか浸透しないので、残念ではあります。
今日は、日曜日ですが、学校に来ました。今月初めに5日間にわたって行った某大学での集中講義のレポートの、メールによる提出の締め切りが31日に迫っていて、それをチェックしに来たのと同時に、実は明日締め切りの原稿を抱えていて、おしりに火がついている状態です。ブログなど書いている余裕はないはずですが、逃避している次第です。昨日は更新できませんでしたので、まあ、ぼちぼち、書くようにしましょう。論文の内容は追ってここにも概要を書きたいと思いますが、今のところは下の写真のような砂漠の日々をまだ追想しているところです。
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by rupestrian | 2009-08-30 14:11 | 先史岩面画

3年ぶりに再開します

マカピーです。3年ぶりにこのブログを再開することにしました。というより、これまで全く更新していないので、新たに始めるという感じです。北海道枝幸町で開催されたシンポジウムに参加することにより「日本先史岩面画研究会」の存在感が顕わになってきて、皆様からの要望もあり、このブログのことを思い出した次第です。内容などは今後充実してゆくことにして、まずは再開のご挨拶といたします。なお、このブログでは実名は使わず、研究会でのコードネームを使用してください。一応、開かれた場として展開してゆくつもりですので、とりあえず、プライバシーの問題もありますので、よろしくご理解下さい。例えば「ガンゼ親父」などのことです。写真は、シンポジウムの一コマです。では、トラックバックなど、よろしくお願いいたします。
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by rupestrian | 2009-08-28 00:06 | 先史岩面画