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チリの岩面画
マカピーです。先日、急に大学のかなり年下の後輩からメールが来て、その友人の妹である牛田さんという方が今海外青年協力隊員としてチリ中北部の小さな町にいて、観光開発を担当しているとの話がありました。牛田さんご本人からもメールが届き、町の近辺に分布する岩面画を文化財としてどのように位置づけたらいいのか、そういうアドバイスができる研究者を紹介してほしいとの事でした。私は30年も前に、フィールドのボリビアからペルーに移動する際に、チリ北部をかすめて通り、最北端のアリカという町に滞在して、その近辺の山の斜面に表現されている大きな「地上絵(「地上画」と訳すべき)」を見学したことがありました。全く面識のない、まだ若い方がチリで自分の仕事に奮闘されていて、現地でもあまり顧みられていない岩面画を観光資源としても取り上げたいという意欲にふれて、はるか昔のことも思い出した次第でした。
しかし、ノスタルジーにふけっているヒマもなく、私も残念ながらチリの専門家を知らないので、国際学会で親しくしなった、アメリカ合衆国・アーカンソー中央大学のモラレスという若い研究者にメールを書いたところ、ブラジルとペルーをフィールドにしているが、チリ中北部のアタカマ地域にも関心を持っていて、いつでも相談してほしいという、好意的な返事が届きました。今後は、牛田さんとモラレスのやりとりの中で、何らかのプロジェクトが進行していくことでしょうし、その推移を見守りつつ、いずれの日か、機会があれば、ほぼ地球の裏側の作品も見に行きたいものだと思いました。 このように、岩面画というものを専門にしていると、わずかな縁でも、世界各地の情報が寄せられることがあり、今回のように、岩面画を地域振興のきっかけにしたいというような若い皆さんの熱意にふれると、私も大いに力づけられる気がして、がんばろうと決意を新たにしました。下の写真は牛田さんから送っていただいた画像の一枚で、わかりにくいのですが、そこかしこに、独特なかたちの人物像の彩画が認められます。他にも刻画も多くあり、またこの場でも紹介してゆくつもりです。
by rupestrian
| 2009-10-05 11:55
| 先史岩面画
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